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【髪の毛の断面図】
1本の髪の毛の断面は3層に分かれています。中心部をメデュラ(毛髄)、中間部をコルテックス(毛皮質)、外側をキューティクル(毛表皮又は毛小皮)といいます。


■メデュラ(毛髄)
髪の毛の中心部で、主にたんぱく質と脂質でできています。

■コルテックス(毛皮質)

コルテックスは繊維状のたんぱく質(ケラチンたんぱく質)でできた、毛の主要な部分となります。毛のしなやかさや太さはこのコルテックスによるものです。パーマはこのケラチンたんぱく質の性質を利用したものです。
また、コルテックスに含まれるメラニン顆粒の大きさや量の違いにより、髪の毛の色が決まってきます。このメラニン顆粒が極端に少ない又は存在しない場合、白髪となります。

■キューティクル(毛表皮又は毛小皮)

外側にあるキューティクルは硬い特殊なケラチンでできていて、ブリーチやパーマなどの薬剤による処理にも耐えられる強い抵抗力を持っています。
キューティクルは根元からウロコ状に重なりあうような構造になっており、髪の毛のツヤやなめらかさはこのキューティクルのよるものです。キューティクルは常に摩擦による影響を受けているので、傷つきやすくなっています。


【ヘアサイクル】

髪の毛は、常に伸び続けるものではなく、一定期間伸び続け、停止し、その後自然と抜け落ち、その下からまた新しい髪の毛が生えるというサイクルを常に続けています。このサイクルをヘアサイクルといいます。ヘアサイクルには3つの周期があります。

■成長期

毛が伸びている期間を成長期といい、その期間は3〜7年。髪の毛の約85〜90%が成長期との毛といわれています。

■退行期

毛根が退化して短くなる期間を退行期といい、その期間は約1ヶ月程度。髪の毛の約1%が退行期の毛といわれています。

■休止期

毛の生育が停止している期間を休止期といい、その期間は約3ヶ月程度。髪の毛の約10〜15%が休止期の毛といわれています。


【髪の毛の構造】

髪の毛は皮膚から出ている部分を「毛幹」、皮膚の内部にある部分を「毛根」といいます。毛根の根元には、毛乳頭という部分があり、その先には髪の毛の育成に必要な栄養を運ぶ毛細血管があります。毛乳頭には髪の毛を作り出す「毛母細胞」とメラニンを作る「メラノサイト(色素細胞)」があり、髪の毛の成長に重要な部分となっています。

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